30後期純正 後席テレビ
元々は興味がなかった純正後席テレビ、入手するきっかけとなったのはFocusさんより
ネットオークションで安価(定価の1/4)で新品が多数出品されている情報をいただき、
Focusさんと同時購入する事により、さらに安く入手する事が出来る事になり、安価で
入手できるならと勢いで購入しました。
後席にテレビモニターを追加して、リヤの快適性が確保出来る部分では良いな~とは思
っていたのですが、興味がなかったのは後席テレビ本体の取付け方法が好きではなかっ
たからです。そこで純正とは違う取付け方法は出来ないものかと色々と考え、純正オプ
ションのテレフォンコンソール用センターアームレストをベースに、市販のカメラ用三
脚雲台を利用して取り付ける事を考え、C.S_Oさんのアドバイスそして多大なご協力の
元、取付けが実現のものになりました。
入手した後席テレビの中身です。30後期セルシオが現行当時に価格は25万円程でかなりイイ
値段していました、ただ純正だけにマルチと連動して色々な機能をリモコンひとつで操作でき
るが凄いところです。前期型も同じようなパッケージングで後席テレビがあり、見た目は良く
似ていますが、品番は前期/後期で異なり機能もハ-ネスの取付け箇所も異なります。大きな
違いのひとつに後期型ではナビ地図画面を出す事ができませんが、前期は後席テレビに地図画
面が出す事ができます。今回の取付けは、純正の取付け方法と異なり、自分なりの利便性を追
求した取付け方法をする事にしたので、テレビ取付けアームは使用しませんでした。
取り付け前の動作確認編
まずは取り付け前の準備段階、後席テレビの動作確認をしました。
車両から枝割りする線を全てカプラーオン(さすが純正!)で分岐出来るので、必要箇所にそれぞれ取り付ければ準備完了です。
左写真はDVDプレーヤー裏面の8ピンコネクターに分岐させるカプラーを取付けたものです。
トランク内オーディオアンプと一緒に取り付けされているTVチュ-ナ-(左上写真の赤枠部分)にも分岐カプラー(右写真参照)を取り付けます。
トランク内オーディオアンプと一緒に取り付けされているTVチュ-ナ-(左上写真の赤枠部分)にも分岐カプラー(右写真参照)を取り付け、動作確認なので室内へのハ-ネスは車両外側より室内に入れて、後席テレビコントローラーにそれぞれのカプラーを差し込んで全ての準備は完了です。
エンジン始動し、DVDモードにして後席テレビの電源をいれると、当然ですがモニターにDVD画像が写し出されます。
トランクより室内に入れるハ-ネスがあり、最後に本番取り付けの下準備として、カプラーにハ-ネスが付いていると室内へハ-ネスを入れる時にカプラーが邪魔になるので、少しでもハ-ネスの取り回しが楽に出来るように、カプラーにハ-ネスの色や並びをマーキングしておきました。
動作確認と取り付けの下準備が出来、後日C.S_Oさんの所で取り付けする事に・・・・。
取り付け編
日を改め、C.S_Oさんの工場にて本格的な作業にはいります。トランクより室内へハ-ネスを通す作業ですが、当然ですがトランク内ばりは全て取り外し作業環境を整えておきます。室内側はリヤシート(助手席側)の座面を取り外しこれで準備作業は完了です。室内へのハ-ネスを通す場所ですが、後席テレビの本来の取付けでは後席右側のサービスホールからハ-ネスを室内に通しますが、これだとかなり作業が大掛かりになってしまいます。そこでC.S_Oさんから教えていただいた秘密の抜け穴?からハ-ネスを室内に通しました。
秘密のぬけ穴はリヤクーラー奥のセンターにあるパーティーションパネルの中央にあります。写真の赤丸印がそれです。
抜け穴のアップ。
普段はメクラのテーピングがしてあり、ちょうどこの向こうにリヤシートがあります。
センターアームレストの下に穴の出口があり、少し奥まった所にありますが、なんとか手が入る場所です。
抜け穴からハ-ネスを通して、純正のハ-ネスに巻き付け純正然とした風景になりました。
後席テレビのコントローラーですが、本来は助手席足下のカーぺット下にある発砲を削って置くようになっていますが、整備性が悪そうなので、C.S_Oさんにお願いしてエアコンユニットに隙間にビルトインしていただきました。赤丸印しがそれですがこれまた純正然とした雰囲気が最高です。
整備性やハ-ネスの取り回し等考えた場合にベストなポジションではないかと思われるこの場所、固定は強力両面テープでしっかりと止めてあります。普段は目につく事のない場所ですが分解した時等、綺麗に納まっているとなんとなく嬉しいものです(^^)
後席テレビ本体の取り付けはアームを使用せずに、オリジナルのスタンドでと考えていたのでテレビ本体とハ-ネスを分離させる必要があります。
テレビ本体を分解しハ-ネスと取り出しました。新品未使用品もこの時点で保証対象外になります(苦笑)
取り外したハ-ネス。
20本近い束なのでかなりの太さで、それを接続するカプラーも当然ですが大きいです。
オリジナルスタンドのベースにしたのが、前期にオプション設定のあったテレホンコンソール付きセンターアームレストです。ここにスタンドを立ててテレビを固定します。設定は本革とファブリックの二種類ありセミアニリン仕様の設定はありません。
テレビ本体の固定はカメラの三脚に使用する自由雲台を使用する事にしました。利点はボールジョイントなのでサイドのネジを緩めるだけで好みの方向に簡単に向ける事ができる事です。左に写っているカバーは手元にあった合成皮革のカバーで、雲台を覆っう為のものです。
セミアニリン(右側)と並べてみました。質感・色等かなり異なるのがお分かりいただけると思います。この質感で取り付けると室内で浮いた存在になりそうなので、C.S_Oさんがセミアニリンのアームレストを加工してオリジナルセミアニリン仕様のものを作ってくださる事に・・・。
裏面にはセンターコンソールの穴開け位置決めにケガキがあり、それにそってマスキングテープを貼り切り抜き加工へ入ります。
ケガキ線にそってベルトサンダ-で樹脂部分を丁寧に削っていきます。
なんと!革を削る事なくベルトサンダ-で樹脂部分をカット、ご覧いただいて分かるように上手い具合にカットされています。
細かなばりとり作業をして次ぎの作業へ
革にカット部分の目安をマスキング
そして革をカット!
なんかティッシュケースみたい。
巻き込んだ革を固定する為に両面テープを貼り付け、革を巻き込みます。
最後にガ-ニッシュを取り付けて完成!!
ワンオフ、セミアニリン仕様が出来上がりました。
完成間もなく雲台を取り付ける穴を開けます。
後席テレビ本体のネジ固定部分がセンターよりオフセットとしているので、それを見越して位置決めをし穴をあけます。
開けた穴にネジを差し込んで雲台が固定できるように準備します。
ネジ1本だけだと強度的に不安だったので両面テープを使用してすこしでも固定強度が上がるようにしています。
仮止めしたらこんな感じ、自分の思い描いていた形に仕上がってきて、思わずニンマリ。
雲台に革のカバーを被せて
アームレストに固定しました。
なかなか良い感じです。
C.S_Oさん製、TOYODA純正後席テレビスタンド付きアームレストの完成です。いつもながらのあっぱれな加工テクニック、本当に素晴らしいです。(^^)
テレビ本体を載せてみました。
思い描いていた姿が現実のものになりました。
アームレストを車両に組付けます。
後席テレビ裏面はこんな感じで、カプラーを容易に取り付け可能なようにした状態で車両に組付けます。ご存じのように30系センターコンソールは3つに仕切られており、2段目がスライド機能付きなので、写真や文書では説明できませんがスライド機能を邪魔しないようにハ-ネス処理するのにかなり難儀しました。本来の取り付け方法ではないので、説明書や要領書がある訳ではないのでぶっつけ本番なのですがC.S_Oさんの経験やノウハウをフルに発揮していただきこれらの難関を突破していただきました。写真では写っていませんが、今回アームレストの余った部分に、ipod接続コネクターと携帯電話のクレードル(充電可能)を同時に置き、スペースの有効活用をしました。
TOYODA純正後席テレビが完成しました。トヨタ純正と違いアームレストをストレス
なく全開出来る事や、テレビ画面を好みの方向に動かせるようになりました。
ただ助手席コントロールが若干し辛いようになってしまいました
●作業時間:6時間位(準備作業は除く)
●取付け難易度:★★★★★
●満足度:★★★★★
●コメント
トヨタ純正の取り付け方法でもよかったのですが、自分なりに利便性を追求し改良を目的とし取り付けてみました。100%満足のいくものではありませんが、良い感じにしあがったと思っています。メリットとデメリットのバランスをどう考えるかと言う課題は残っていますが、それは次ぎなる改良・ステップアップの良い材料になりました。
今回の取り付け・加工に多大なるご協力をいただいたC.S_Oさん本当にありがとうございました。